国内の仮想通貨取引所まとめ(2017年9月時点)
この記事の目的
2017年5月頃にまとめ記事を書きましたが、仮想通貨の世界は日進月歩、取引所も切磋琢磨しており、大分記事の情報が古くなってきました。
なので、更新版を書こうと思います。
前回の記事で「投げ銭代わりにバナーから取引所登録してくれー」と書いたら、結構登録してくれた方がいらっしゃったので、その還元の意味も込めています。
- この記事の目的
- まとめ
- 1)資本金
- 2)BTC現物取引高(2017年9月)
- 3)取引暗号通貨数(と スプレッド)
- 4)BTC売買手数料
- 5)アフィリエイト単価
- 6)BTC送金速度
- 7)BTC送金手数料
- 8)日本円出金手数料
- 9)盗難補償
- まとめ(2回目)
まとめ
いきなり結論から行きます。
赤字:一番良い感じの所
取引所 |
資本金 |
BTC現物取引高2017年8月 |
取扱暗号通貨数 |
BTC売買手数料 |
アフィリエイト単価 |
BTC送金速度 |
BTC送金手数料 |
日本円出金手数料 |
盗難補償 |
41億238万円 |
409,928 |
5 |
0.01〜0.15% |
最大10,000円 |
普通 |
0.0005BTC以上選択可 (≒230円〜) |
216〜756円 |
10万円〜500万円 但し、不正な日本円出金のみ |
|
9,200万円 |
1,115,086 |
13 |
0.00% |
最大10,000円 (金額相当の BTC等) |
普通 |
0.001BTC (≒460円) →0.0005BTCに引き下げ(2017/9/20) |
400円 |
1件の支払いにつき最大100万円 |
|
8億3,013万円 |
136,173 |
12(トークン含む) |
-0.01% |
最大2,850円 |
早め |
0.0001BTC以上選択可 (≒46円〜) |
350〜756円 |
なし |
|
20億円 |
138,286 |
3 |
0% |
なし |
極端に遅い |
無料 |
500円+銀行手数料 |
なし |
え、レバレッジの比較が載っていない?火傷するぞ…
仮想通貨はにわか、暗号通貨だろm9(^Д^)プギャーと言ってくれる位に界隈に詳しい方なら、この表を見て大凡の事は分かると思いますので、もうブラウザバックして頂いて大丈夫です。
以下、この表の説明を詳しく述べていきます。
1)資本金
ここは変わらずです。
SBI系列が出資している事もあってbitFlyerがダントツで安定です。
2)BTC現物取引高(2017年9月)
どれだけその取引所で取引が活発に行われているか、どの位の人が参加しているかの目安になります。
また、出来高が少ないと値が飛びやすく、思った価格で売買することが困難です。
下記のグラフの面グラフ部分に注目して下さい。
赤い面のCoincheckが大きく出来高を伸ばし、他の取引所を圧倒している事がよく分かります。
前回の記事ではbitFlyer(青の面グラフ)が一位でしたが、それを大きく突き放しています。
なお、現在のBTC出来高(現物) pic.twitter.com/zh5gtWyVg9
— 単眼愛 (@mono_i_love) 2017年9月12日
…既にそれは過去のものになりました。
現在、USD建て取引量世界トップがBitfinexで、およそ24h出来高が50,000BTC(≒200億円)に対し、Coincheckがおよそ30,000〜50,000BTC弱です。
この点、出来高において、Coincheckが世界有数の仮想通貨取引所になったと言って良いでしょう。
#ビットコイン の取引高、「韓国最大の取引所Bithumbの取引量はBitfinexとBittrexの合計を超え」というツイート見て、焦って確認したら、Bitfinexの4分の1位で安心した。参考までに国内の現物出来高TOPのCoincheckさんは4万BTC(24H出来高)程 pic.twitter.com/Fwk0iM643u
— 単眼愛 (@mono_i_love) 2017年9月21日
※bitFlyer FXの出来高を足せばbfがトップになりますが、現物とリンクしていないため、ここでは考慮しません。あれマネーゲームですから…
更に、昨今の中国取引所閉鎖の報道が話題ですが、そんな中でいち早くCoincheckが中国語対応し、 中国からのユーザーの受け皿になりつつあります。
今後も出来高の増加が見込めそうです。
先程リリースした中国語対応を早速中国メディアに取り上げていただきました🎉https://t.co/fwtx5OyKw3 https://t.co/rDFNFhdQwf
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2017年9月22日
トレードにおいて、出来高 ≒ 板の厚さ は重要な要素です。火傷したことのある方(株クラスタは新興株、FXクラスタはマイナーな通貨、暗号通貨クラスタは草コイン)には実感頂けると思います。
3)取引暗号通貨数(と スプレッド)
BTC、ETH、ETC、LTC、BCH
BTC、ETH、ETC、LSK、FCT、XMR、REP、XRP、ZEC、XEM、LTC、DASH、BCH
※以前は送金出来ないものもありましたが、改善した模様。開発お疲れ様です!
トークン:ZAIF、XCP、BCY、SJCX、FSCC、PEPECASH、CICC、NCXC
- QUOINEX
BTC、BCH、ETH
ここはCoincheckの圧勝です。但し、手数料がお高いのは変わらず。
およそ3%〜5%程取られています。
海外大手のBitfinexでは0〜0.2%なので、これは暴利と言って良いかと。
なお、上記画像では、moyashi (@hitoriblog)さんのUserScript「CCSpreadVisualizer」を使用しています。
Tampermonkeyを使ったUserScriptの導入方法は過去記事にも書いたので、必要な方は参照してみて下さい。
最後の導入のところで、スクリプトをコピペする必要がありますが、基本は同じです。
4)BTC売買手数料
以下の内容で変化なし。
bitFlyer→Lightning現物は、取引高に応じて手数料値引き。下は10万円未満、上は5億円以上。普通の人は0.1%位に落ち着くと思います。
Zaif→手数料マイナス。取引すると逆にお金が貰える。身銭を切ってでも出来高増やしたいんや
QUOINEX→無料
5)アフィリエイト単価
bitFlyerが値上げに踏み切りました。Coincheckと同額の最大1万円です。
TVCM等で結構宣伝していたのですが、出来高を見る限り、高額アフィリエイトで誘引したCoincheckが広報で勝利したのは火を見るより明らかです。
bitFlyerが遂にアフィ報酬を引き上げ。円建てだけど、実質Coincheckと同額に。FXの出来高のせいで分かり難いが、ビットコイン現物の出来高は、高額アフィで釣っているCCが圧倒的。TVCMより高額アフィの方が集客力が高いことが証明された感ある。 pic.twitter.com/udACNVZYNV
— 単眼愛 (@mono_i_love) 2017年9月5日
これは、
TVを見る層 → ビットコイン怪しい、怖い
アフィリエイトリンクを踏む層 → 仮想通貨で一攫千金じゃーッ!
という事なのでしょう。(UIが使い易いとかも要素ではあると思いますけど)
それを踏まえた上で、bitFlyerがCoincheckに対抗してアフィ報酬を引き上げたのは想像に難くありません。
ただ、bitFlyer側はアフィに審査があり、支払いも日本円です。(Coincheckは無審査、報酬は任意の仮想通貨建て)
今後もCoincheck推しの薄っぺらい記事の氾濫は続くでしょう。
追記)日本仮想通貨交換業協会(JVCEA )の自主規制の意向(具体的には「勧誘及び広告等に関する規則」あたり )を受けて、「bitFlyer アフィリエイトプログラム」は2018年11月30 日(金)をもって提供を終了したようです。
6)BTC送金速度
私の体感ですが、現在はほぼ差がなくなっている気がします。
全体のトランザクションの混み次第、という所でしょうか。
ただ、Zaifの着金トラブルがたまにTwitter上で目に付くので要注意です。
7)BTC送金手数料
BCH分裂後の高騰時、2017/8/23にCoincheckが送金手数料を2倍に値上げしました。
0.0005BTC → 0.001BTC
当時の時価で、およそ460円です(1BTC≒460,000円)。
界隈で相当ブーイングが上がったのは記憶に新しいです。
【お知らせ】
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2017年8月23日
現在ビットコインのネットワークが混雑しており、送金に遅延が発生しております。これに伴い、2017年8月23日14:00〜混雑が解消されるまでの間、送金手数料を通常の0.0005BTCから0.001BTCへ変更を致します。https://t.co/sZEfjntbeF
漸く先日2017/9/20に元の手数料に戻しましたが、これで「高騰したりトランザクションが混むとCoincheckは値上げする」という前例が出来たので、結構なマイナスイメージを植え付けた印象です。
【お知らせ】
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2017年9月20日
8月23日頃より続いておりましたビットコインのネットワークの混雑につきまして、混雑の解消を確認致しましたため本日15:30頃より送金手数料の引き下げを下行いました。変更内容に関しましては、下記となります。
【変更前】0.001BTC
【変更後】0.0005BTC https://t.co/6xrIN1KEEN
Coincheckにかぎらず、各社早めにSegwit対応して頂きたい所です。
8)日本円出金手数料
各社変わらず。今後も大きく変わることは無いと思われます。
9)盗難補償
ここが一番の大きな変化があった場所です。
bitFlyerとCoincheckが、不正ログインで盗難被害に遭った場合、損失を一定額のみ補償するサービスを開始しました。
詳細は省きますが、要点をまとめておきます。
「二段階認証登録しているユーザのみ」
→二段階認証していない人は対象外
「不正に日本円で出金された場合の補償金支払いサービスを提供」
→下手人が仮想通貨に変えて他のウォレットに送った場合は対象外。
→犯人はほぼ確実に仮想通貨に変えて出金すると考えられるので、「クソの役にも立たねー」と界隈で散々叩かれました。私もそう思います。
違うんです。そうじゃないんですよ、bitFlyerさん…
「預かり資産の合計が円換算にて 100 万円を超える場合、補償額は500万が上限。それ以外は10万円が上限」
→500万円相当以上は取引所に保管しないように。また、90万円預けていて全額盗られても10万円しか補償されません。
「 期間内の補てんは 1 ユーザーにつき 1 年あたり1 事故まで。1 回の不正な日本円出金を 1 事故とみなす」
→犯人が分散して出金したら泣き寝入りするしかないです。まぁ、仮想通貨で複数のウォレットに出金すると思うけど。
「二段階認証登録しているユーザのみ」
→bitFlyerと同様。二段階認証しない人間に人権はない模様。無慈悲。
「不正ログインよる損失補償」
→仮想通貨で出金されてしまった場合も対応してくれる模様。
「1回の請求で最大100万円」
→「1回の請求」の定義がよく分かりません。取り敢えず、100万円以上は取引所に置かないほうが良さそう。
まとめると「あんまり当てにならないけど、Coincheckで少額の方なら恩恵受けれそう」というのが正直な所。
無いよりは全然良いですね。
まとめ(2回目)
総合すると、「Coincheckがセキュリティやサービスに力を入れてbitFlyerを追い抜き始めた」と言った所でしょうか。
なんか、アフィリエイトのバナーも「仮想通貨女子歓迎!」といった感じでライトな層向けに力を入れていて勢いがあります。
(以下、アフィリエイトリンクなので、アレルギーがある人は踏まないよう気をつけて下さい。
「この記事参考になったから投げ銭してやるか」くらいでないと、最悪、命を落とします)
2018/11/30追記:各社消しました。
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2018/1/27追記:
2018年1月27日、CoincheckからXEMが盗難される事象が発生しました。
・マルチシグ使っていない
・コールドウォレットに保管していない
「コールドウォレットで管理してなかった」はアカン…
— 単眼愛(モノアイ) (@mono_i_love) January 26, 2018
このページはBTCはコールドウォレットに入れているけど他のアルトコインはホットウォレットだったという事かな…https://t.co/qNtmlZ9WpL pic.twitter.com/61QEZVMRfl
ちょっと今の段階でここのアフィリエイトのリンクを貼っているのは、あまりに無責任過ぎる気がするので、バナーは消します。
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最近COMSAで勢いのあるZaifさん…サーバー増強ほんま頼んます…
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2018/4/26追記:
最近のZaifは目に余るので、補足。アフィリエイトのリンクを消す代わりに、金融庁へのリンク貼っておきますね
#ビットコイン Zaifの特徴として「マイナス手数料目当てのbotが小口の売買を大量に行う&システムが負荷に弱い」が有るんだけど、そのせいで出来高はそこそこ有るが妙に売買の板が薄い。なので相場が大きめに動くと鯖落ち&ロスカット連鎖が頻発する。今回もその辺が怪し気ですよ、金融庁さん pic.twitter.com/VZhICUpHU2
— 単眼愛(モノアイ) (@mono_i_love) 2018年4月25日
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え? Btcboxやbitbankは紹介しないのか?
スプレッドが異様に広かったり、BTC出来高が極端に少ないところを人に勧めるのはちょっと…
あと、Coincheckの仮想通貨貸出サービス再開も書きたかったのですが、金利とか考えると正直微妙なので辞めておきます。
あ、「よつばと」は本当に面白いからオススメです。
仮想通貨で消耗した心を癒やして下さい。
以上です、それでは良い仮想通貨ライフを。